フィットネスジムを起業するには?ジム経営する上での疑問を解決!

フィットネスジムを起業するには?ジム経営する上での疑問を解決!

トレーニングが好きで、体を鍛えることを仕事にしている方なら、自分のジムを持つというのは、一度は誰もが夢見ることではないでしょうか?

某有名YouTuberのSNSなどの活動をみると、自分のジムを持って事業展開している方もいますし、憧れる気持ちもよくわかります。

現在、パーソナルトレーナーを仕事にされており、将来は自分で独立する、そんな夢を持つ方も多いでしょう。

しかし、いざフィットネスジムを起業しようとすると、何をどのように進めれば良いか、どのくらいのお金が必要かわからないことが多いですよね。

今回は、フィットネスジム起業についてのポイント、大切なことをお伝えします。

フィットネスジムの種類

フィットネスジムにも色々な種類のジムがあるので、まずはどのようなジムを起業したいのか考えましょう。

総合型ジム

総合型ジム(ルネサンス、コナミスポーツクラブなど)は、お客として通うのであれば価格は月額1万円以上で設定されていて、トレーニングマシンはもちろんのこと、他にもテニスコート、プールやサウナなどの温泉施設も併設されているところもある大型施設です。

トレーニング目的の人のみならず、テニスやプールの利用が目的の人もいるため、幅広い年齢層をターゲットにしていくことが大切です。

パーソナルジム

パーソナルジムは、マンツーマンで専属のトレーナーがついて、トレーニングや栄養に関する指導やメニューを提供する場です。

基本的に1時間いくらという料金設定のため、総合型ジムよりも顧客単価は大きく、場所はマンションの1室から始める事も可能で、支払う家賃や初期費用を抑えられます。

しかし、パーソナルジムは誰でも起業しやすいため、あまり知識のないトレーナーが安易に起業して、トレーニング指導中に顧客をケガさせてしまったという事故が起きていますので、参入障壁が低いからこそ、レベルの高いトレーナーが求められております。

24時間ジム

24時間ジム(エニタイムフィットネス、FIT365など)は専属のトレーナーはおらず、自分のペースで好きな時間に取り組むことが出来るジムです。

24時間ジムは、一般的に平日の10時~18時、土日の9時~17時までスタッフ在中といった形でありますので、スタッフの労務管理と、セキュリティーの管理を工夫する必要があります。

パーソナルジムよりも格安で通えるところや店舗数も多いため出張先で気軽に訪問できるのがメリットです。

フィットネスジム起業するうえでのポイント

どんな種類のジムにも起業するポイントがありますので、しっかり確認しておきましょう。

ニーズを意識する

フィットネスジム運営するうえで、大切なことはまず集客することです。

どんなに素晴らしい設備や環境が整っていても、その地域のニーズを把握していなければ、人は集まってきません。

事前にジムを作るうえでの周辺環境について、どのような年齢層の人がいるか、男女の割合を予測し、ターゲットをしぼっていきましょう。

例えば高齢者が多く住んでいる地域では、温泉施設の完備、女性が多く住む地域では、スタジオレッスン完備など環境により工夫が必要です。

また、昨今のフィットネス文化に伴い格安ジム、パーソナルジムというのはどんどん新しく出てきていることから、時代のニーズにあわせて、他社に負けない通いやすい料金設定やキャッチコピーを考えていくことも集客の重要なポイントです。

計画を明確にする

ジムを起業するには、基本的に銀行に融資を受ける形になるのがほとんどですので、きちんと経営していける事業計画づくりが重要です。

ジムのみならず経営というのは、ただ楽しいだけでなく、売上が立たなかったり運転資金が枯渇してしまったりしては、事業を継続することはできなくなりますよね。

なぜ起業したいのか、どのようなコンセプトのジムなのか、そして、どれくらいの安定した収益が見込めるか、現実的な数字をしっかりと考えて、事業計画書としてまとめてみましょう。

エリアをしっかり決める

フィットネスジムを起業するうえで、どこに出店するのか立地を決めていくことが非常に重要です。

どんなに立派なジムを建てても、周りに全く人がいない環境では集客は見込めません。

理想の立地をあげるなら、駅徒歩10分圏内、駐車場を完備してある、ジム周辺に道幅が広い、家賃が安いなどの条件満たしていると好条件の立地といえるでしょう。

物件は一度決めてしまうと、毎月家賃など固定費がかかってくるので、物件、エリア選びは慎重に決めることが大切です。

従業員の募集

パーソナルジムを一人で起業する場合は、従業員募集は不要ですが、総合型ジム、24時間ジムを完全に一人で経営していくことは厳しいのが現状です。

ジムのホームページ作成や宣伝活動も大切になってくるので、信頼できる人材を募集しておくと良いと思います。

ジムを起業するうえで、特別な資格はいりませんが、顧客と触れあうトレーナーにはきちんと資格を持った人を指導させてあげましょう。

知識のないトレーナーが接して、仮に顧客が怪我を負ってしまうと、一気に社会的信頼が失われるのです。

フィットネスジムの運営にかかる費用

実際フィットネスジム起業となると、どのくらいの費用が必要でしょうか。

下記2つにわけて説明します。

イニシャルコスト

フィットネスジムを始めるための初期費用のことを「イニシャルコスト」と呼びます。

具体的には、物件の取得費、工事費、機材費、システム費、内装費などが含まれています。

物件の状態、元の内装や間取りからどの程度リフォームするかによって、イニシャルコストとしての費用は変わってきます。

トレーニングが目的のパーソナルジムや無人ジムであれば最低限のマシン、機材のみそろえる形で、総合ジムよりかは、イニシャルコストは抑えやすいです。

ランニングコスト

フィットネスジムの運用費や維持費のことを「ランニングコスト」と呼びます。

具体的には、毎月発生する家賃、人件費、水道光熱費などが含まれていて、特に家賃と人件費が大きな割合を占める形になるでしょう。

昨今のジム経営状況を見てみると、当然ですが都会に行けば行くほど、家賃は高くなり、ライバル店も多くなるのが現状です。

ランニングコストをうまく抑えたい方は、地方の場所でフィットネスジムの数がまだ少なく、なるべく人が集まりやすい場所を選ぶことをおすすめします。

フィットネス業界の市場規模

実際数年前のフィットネス業界の市場規模として、コロナ前での2014年度は売上3000億円をこえて増加傾向にありましたが、新型コロナウイルスの影響で一時は、大幅減少し2020年度は約2200億円の売り上げになっておりました。

フィットネスジムはコロナ禍で感染リスクの高い施設として営業自粛要請などが相次ぎ、営業が困難な状態になり、倒産件数も増えていきました。

しかし、それはすでに過去の話、昨今ではコロナ前の日常の取り戻し、リモートワークでなまった体を鍛えようと、フィットネス業界でもパーソナルジムや24時間ジムが増加傾向にあり、需要が増しているのです。

増加している理由としてパーソナルジムは、マンツーマンで限られた時間の中で指導を行うため、飛沫対策や接触防止になることや、小規模で開業の初期費用を低く抑えられ、オープンするうえでのハードルが低いこともあげられます。

24時間ジムでは、人が多く集まる時間帯を回避できる点や、比較的リーズナブルな料金で通いやすく、地方に起業しても人が集まりやすいというメリットもあるでしょう。

高齢者、女性会員が増えている

近年、リモートワークなどの影響からか健康志向の高まりが見られるとともに、フィットネス業界の需要も増していて、市場規模は4,000億円を超えていると言われ、会員数も軒並み増えているため、十分将来性のある業界へ成長しております。

また昨今では、高齢者の会員の方が多くみられ、健康的で動ける体を目指して日々励んでおります。

今後の日本は、超高齢者社会といわれており、高齢者の方に向けたパーソナルなどは、需要が期待されます。

例えば、時間のある方は、パーソナルを受けやすいように平日の日中の時間帯は価格を低く設定し、気軽に来店してもらいやすい形をとれば、人気のあるジムになっていってもおかしくありませんよね。

また、昨今女性の会員も増加しており、フィットネスジムの中でも女性専用エリアがあったり、小規模のサーキットエリアを出店する企業が増えてきています。

女性のボディメイクコンテストのジャンルも新たにでてきて、フィットネスに励む人口が増えているようですね。

フィットネスジム起業を成功させていくためには

ジムを起業してうまく継続して行えるかどうかは、やはり安定した収益を得られるかどうかがカギとなります。

個人でジムを起業する場合でいいますと、マシン設備の種類や数、設備については、どうしても大手ジムに劣る事になりますが、大手ジムにはない個人ジムならではの独自のコンセプトを自分で考えて、経営していくことができる楽しさは大きくあります。

例えば、ダイエットという枠の中でもお腹周りに専門に効くジム、二の腕やせに特化したジム、又は筋肥大に特化したジムなど、こういったンセプトを作ることで、他社と差別化を図る事ができるのが特徴です。

宣伝活動をしっかり行う

コンセプトを決めた後は、いよいよ宣伝活動です。

まずはジムのHPを作成してみましょう。

オープンが間近に迫るころには会員を集めるために、宣伝活動を行っていきますが、普通はチラシや広告を見た人で興味を示せば、一度ネットでどんなジムなのか調べてみますよね。

SNSで宣伝していく方法も、もちろん有りです。

HPがしっかりしたジムだと安心感を覚え、通ってみたくなる気持ちが増してくるものです。

HP自体は、自分でデザインし作成しても良いと思いますし、多少金額に値が張ってもクオリティーの高いものを製作したい場合は、外注に依頼してみましょう。

パーソナルジム経営は基本的に、将来性のある事業ですが、昨今では競合店が多くなってきており、他との差別化を図っていかないと、集客が難しくなっていきますのでコンセプトをしっかり決め、興味をもってもらえるようにする必要があります。

まとめ

フィットネスジム起業したい方は、実際どのような行動をとるべきか、どのような考えを持つべきかわからない人が多いと思います。

身近に経営について経験したことがある人がいれば、良いですが、なかなかいないですよね。

ジム起業はトレーニングの知識以外のこともたくさん学んでいく必要があります。

きちんとした計画性を練りだし、周囲の人達を驚かせるコンセプトで、「この分野なら誰にも負けない」そんな方向性を見つけ出していきましょう。

魅力あふれる明確な目標を掲げ、安定した稼ぎを目指して、何十年と続いていくジムを目指してみて下さい。