スポーツの補強に筋トレは必要?その真実を徹底解説!

スポーツの補強に筋トレは必要?その真実を徹底解説!

スポーツ選手は、試合でパフォーマンスが上がらなかったりケガをしたりなど、さまざまな悩みを抱えます。

そのため、試合での競技力や健康状態を常に高める必要があり、そこで重要な役割を果たすのが、筋力トレーニングです。

スポーツ選手にとって、筋力の向上は身体を動かすための土台となるのです。

しかし、日本では昔から「筋トレをして筋肉が増えるとパフォーマンスが落ちる」と言われてきました。

スポーツといっても野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、格闘技など、たくさんの種類の運動があります。

スポーツで体を動かす全ての動作を担当しているのは言うまでも無く筋肉です。

一昔前までの指導者は、「筋トレで付けた筋肉は見せかけの使えない筋肉」と選手たちにアドバイスし、筋トレはスポーツにとってマイナスであるという指導がありましたが、今そんな事を言う人はほとんどいないでしょう。

楽しくスポーツをやっている人はそれでもいいですが、本格的にやりたく「パフォーマンスを向上させたい」「運動能力を上げたい」と考えている人は、是非筋力トレーニングを導入することをオススメします。

運動と筋トレ

会員
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そもそも運動と筋トレって何が違うの?

 

では、まずこの2つの違いについて説明しよう!

なおや
なおや

筋トレとは骨格筋の出力・持久力の維持向上や筋肥大を目的とした運動で、腕立て伏せやスクワットなどの自重トレーニングからダンベルやバーベルを使ったフリーウェイトトレーニングとマシンを使った筋肉に負荷をかけることを筋トレと言います。

そして運動とはランニング等、健康のため、身体を鍛えるため、楽しみのため、などといった目的で身体を動かすことであります。

これらは、目的により変わり、筋トレの目的は筋肉に負荷を与え、より丈夫な身体に成長させるため又は、筋肉を肥大させることによって、カッコイイ身体やメリハリのついた体型を手に入れる事ができます。

そして運動の目的は主にカロリーを消費する目的で行ないます。

十分に呼吸が出来る程度の強度で長時間続ける事によってカロリーを消費していくのです。

この2つは目的によっては方向性は違いますが、要するに運動の中に筋トレがあるのです。

野球やサッカーも運動、バスケも運動、歩くことも運動です。

そんな数多い運動の中の一つに、筋トレという運動があるということなのです。

「筋トレと運動は別物だ。」なんていう人がいますが、そういったことではなく、筋トレも立派な運動の一つになります。

運動・スポーツの為に筋トレを取り入れることは必要か?

まず大前提として、スポーツのために筋トレは、必要か不要かという点なのですが、これは結論から言ってしまうと、スポーツに筋トレは「絶対に必要」なのです。

より高いパフォーマンスを求めるためには、筋力トレーニング土台の改善が必要不可欠です。

筋トレはより強いパワーやスピードを身につけるイメージがありますが、それとは別に実は怪我の予防にもつながってくるのです。

スポーツ動作は「左右非対称な動き」が多く、その動きを続けていると、特定の筋肉が酷使されてしまい、アンバランスさが助長されてしまいます。

その結果、ケガにつながる危険性があります。

また、姿勢の崩れも体の筋肉の衰えからくるのが原因です。

また特定の部分だけを鍛えてもあまり意味はなく、遠回りのようですが、全身をバランスよく鍛えることが大切なのです。

筋トレでスポーツのパフォーマンスは落ちてしまうのか?

一昔前「筋トレをすると動きのスピードが落ちる」「筋トレで作った筋肉は見せかけだけの筋肉」これらは全て根も葉もない嘘、デタラメなのです。

そもそも筋肉は力とスピードの源です。

スポーツの試合などで瞬発力の必要な競技は、筋肉があるからこそ爆発的な力が発揮されます。

プロアスリートの姿を見れば一目瞭然ですよね。

某ハンマー投げの選手で筋骨隆々で物凄いパワーを発揮しながら、スピードもずば抜けている選手を、私は実際目の当たりにしております。

筋トレを否定する古い指導者は、おそらく筋肉の役割という部分の知識がなかったのかと思われます。

筋肉の働きに対する知識が浅いので、スポーツ指導も理にかなったものではなくなり、特にジュニアの若いスポーツ選手にとっては勿体ないことだと思います。

鍛え過ぎは注意

スポーツ選手が種目に合ったトレーニングを正しく行えば、パフォーマンスが上がるのは、間違いないですが、ボディービルダーの様に全身の筋力をどんどん鍛えればスポーツに強くなるかと言うと、実はそうではありません。

例えば、野球のピッチャーが肩の筋肉を肥大させ過ぎると腕が上がりにくくなり、ピッチングフォームが崩れてしまいます。

また、マラソンランナーなどの長距離選手が速筋繊維を鍛えすぎると、体重が増加してタイムが伸びにくくなってしまいます。

筋トレも間違ったやり方をしてしまえば、マイナスになってしまう場合もあるので、競技の性質を考えてトレーニング強度や内容を組み立てていくことが重要です。

筋トレがスポーツに与える効果・影響とは

なおや
なおや

では具体的にスポーツに筋トレを取り入れるとどんな効果があるのか見ていこう。

 

スポーツの種目によって、筋トレで得られる効果や影響は色々と異なります。

ただ、スポーツにおいて筋力がないよりは、それなり筋力があった方が良いのは当然です。

特に、全身を使うようなスポーツに限っては、基礎的な体力や筋力がなければ、パワーを発揮することができません

スポーツの種目は様々ですが、バレーボールであればスパイクが強くなったり、ジャンプ力があがる。
陸上であれば走るのが速くなったりします。

また、ボクシングのような格闘技では、攻守全てにおいてパフォーマンスレベルアップが図られる事でしょう。

スポーツでは基本的に技術レベルが同じであれば、筋力が強い方が有利に働きます。

関節も弱いより強い方が間違いなく良いのです。

そして最終的には筋トレで身に着けた力をその競技に活かせる知識が必要なのです。

運動と筋トレはどちらの順番が先?

激しいスポーツ向け筋トレは、その順番や頻度、回数をしっかりと守らなくては怪我を起こしてしまう恐れもあります。

順番については目標によって、異なりますが、スポーツ競技を重視するなら、筋トレはサブの感じで、
運動→筋トレが良いでしょうし、肉体改造が目的なら、筋トレに全力を出しておきたいため、筋トレ→運動が良いでしょう。

また、ダイエット目的で有酸素運動と、筋トレをやっているのであれば、これは筋トレが先の方が良いでしょう。

筋トレを先にやることで、脂肪が燃焼されやすい状態になっているので、最後に有酸素運動をしたほうが、効率がいいです。

まずは、自分の目的をしっかり確認し、順番を決めていきましょう。

スポーツジムで筋トレに励もう

筋トレを本格的に行うのであれば、アスリートでも一般の人でも、やはりスポーツジムに通うのが一番おすすめです。

スポーツジムにはフリーウェイトや筋トレ専用のマシンがたくさん設置してありますので、色々な重さで多種多様なトレーニングに励むことができます。

しかも、在籍しているトレーナーも知識が豊富なので、しっかり鍛えたい人にとっては、間違いなく良い環境でしょう。

始めは誰だって筋力も少ないし、初心者ですので、周りの目を気にすることなく、やってみましょう。

スポーツ選手が行う筋トレ

ボディメイクコンテストに出場するボディビルダーやフィジーカーは見栄えを重視しますから、体全体をバランス良く鍛えます。

これとは違い、スポーツ選手は自分の競技特性をよく理解し、勝負に勝つための筋力トレーニングを実施しています。

スポーツパフォーマンスの向上を目的とした場合、筋トレばかり時間をかける事はできません。

筋トレはあくまで補強であり、スポーツの練習をメインに行う事を忘れないようにしましょう。

まとめ

運動やスポーツをやっているから、絶対、筋トレしないといけないわけではないです。

ただスポーツにおけるパフォーマンス向上には筋トレは必要不可欠です。

そして、昔言われていたような、筋トレはスポーツのパフォーマンスを下げることになるという考えは大きな間違いであると言えます。

現在では、トレーニングに関する化学的なエビデンスが数多く発表されると共に、筋トレとスポーツの関係性はより密な関係になりつつあります。

そして、今後もそれぞれのスポーツ動きに特化した専門的筋トレが数多く生み出されるでしょうし、
そのトレーニングをサポートするウェアやサプリメントといったアイテムもたくさん登場するはずです。

時代の変化に戸惑うことなく、スポーツ選手競技の技術的練習と近代の筋トレ法を組み合わせていける選手が、その種目で大成する時代になっていくのです。